血行不良で起こる症状!さまざまな日常的トラブルとは?
2019.03.01
血行不良で起こる症状で代表的なものには、肩こりや腰痛、便秘などがあります。
体に血行不良が起こると、必要な酸素がうまく行きわたらなくなり、筋肉を酸欠状態にしてしまいます。
血行は、わたしたち人間の健康に最も重要な影響を与えているのです。
血行不良で起こる症状
人間の体には、成人されている方で体重のおよそ13分の1の血液が流れているといわれています。
血液は、カラダに摂取した栄養素や酸素を末端の細胞まで運ぶ働きがあり、老廃物や二酸化炭素を腎臓や肝臓などの処理器官に運ぶ役割もあります。
そんな重要な働きのある血行が悪くなってしまうと、体にとって必要となる栄養素などが行きわたらなくなるため、さまざまな日常的トラブルが症状として現れ始めます。
血行不良による代表的な症状には、次のものがあります。
- 肩こりや腰痛
- 体のむくみ
- 便秘
- 冷え性
肩こりや腰痛
カラダの中を流れる血液は、およそ1分間のうちにカラダ中を巡回し、老廃物を体外に排出しながら、酸素などの栄養素を全身に届ける役割を担っています。
しかし、様々な影響で血行不良になると、交感神経の刺激による血管収縮の自律神経の不調、筋肉の緊張状態が続くことによる筋肉疲労、神経の勘違いなどによる神経障害などが現れます。
この負のスパイラルに陥ってしまうと、肩こりや腰痛などの関節痛として体に痛みとして現れ始めるのです。
体のむくみ
血液やリンパの流れが悪くなると、細胞と細胞の間に水分と老廃物が溜まってしまい、体のむくみとして症状が現われます。
また、血行不良は血管の収縮や拡張をコントロールしている自律神経を乱してしまいむくみの原因を作りだしてしまうのです。
便秘
排便機能の中心となる大腸も血液が滞ってしまうと上手に機能しなくなってしまいます。
血行不良は、体が冷える原因ともなり、大腸の働きを低下させてしまいます。
女性の場合は、月に1度ある生理もホルモンバランスを崩す要因となり自律神経が乱れ、血行不良へとつながり、便秘になりやすくなります。
冷え性
人間の体は、血液が体内をめぐることで体温を保っています。
しかし、血行不良により血液が体の隅々にまでめぐらない状態になってしまうと、体の末端の冷えにつながってしまいます。
特に手足は血管が細く心臓から離れているため、動脈も静脈も血流が滞りがちです。
血流が滞ると細胞の新陳代謝が行われず体が熱を作れなくさせてしまいます。
血液が全身を巡る前に冷えてしまうと、体温調節ができなくなり冷え性の原因となってしまうのです。
全身の冷えは、頭痛やめまい、下腹部痛などの神経症状なども引き起こしやすくなるため注意が必要です。
血行不良を招く生活習慣
血液の巡りが悪くなってしまう原因には様々なことが要因として挙げられますが、その多くは日々の生活習慣にあります。
食生活の乱れ
偏った食生活を送っているとカラダに必要な栄養素が不足してしまいます。
この状態が続くと、血液の粘度が上がりドロドロになるので血流を悪くさせてしまいます。
特に、緑黄色野菜や魚、豆類など筋肉の働きや血流改善に必要な栄養素が不足してしまうと、血液の流れを悪化させてしまいます。
ストレス
人間の体は、ストレスを感じていると心も体も緊張状態になります。
これは生物として自然な反応なのですが、この状態が続くと血管が収縮したままになり、血行が妨げられてしまいます。
すると、細胞の栄養不足と、老廃物の蓄積が起こり、体に更なるストレスを与えてしまう悪循環に陥ってしまいます。
運動不足
運動不足で血行不良が起こると血液に関する病気が多くなります。
運動不足に最も親密にかかわる病気は生活習慣病のうち、動脈硬化、高血圧、心臓病などがあります。
慢性的な運動不足は血行不良を招き、体の中に老廃物がたまり疲れやストレスを感じやすくさせてしまいます。
この状態が長く続くことで生活習慣病のリスクも徐々に高まってしまいます。
睡眠不足
人間は十分な睡眠を取ることによって疲労を回復させ、脳を休ませています。
しかし睡眠不足の状態が続くと交感神経が優位に働いてしまい血管が収縮するため血行不良が起こります。
この状態は頭が凝ってしまう原因ともなり、脳が緊張してしまい逆に質の良い睡眠が取れなくなってしまいます。
睡眠不足になるような生活を続けると、常に交感神経が優位になっているため、熟睡が難しくなり、やがて不眠症にもつながってしまいます。