温熱治療の副作用!医療用、家庭用それぞれの危険性とは?

2019.03.01

温熱治療の副作用

温熱治療に副作用はないのでしょうか?

温熱療法は、がん細胞が正常細胞と比べて熱に弱いという性質を利用した、ガンの治療法で、電磁波で体内の温度を上げます。

一般的なガンの治療としては手術治療、抗がん剤を用いての化学療法、放射線治療の3つがありますが、近年では、第4の治療法とし温熱治療も広く知られるようになりました。

現在は、家庭用の温熱治療器もあり、電熱による温熱効果でさまざまな症状の緩和・治療に役立っています。

この温熱治療にはどんな副作用はあるのでしょうか。

温熱治療の副作用とは?

温熱治療は、保険適用の治療法で、放射線や抗がん剤との併用でさらなる効果を発揮する治療法です。

何よりの利点は、温熱治療に重大な副作用がほとんどないことです。

体の組織を45℃近くの高熱にさらすことによってガン細胞を損傷や破壊する方法で、放射線療法、化学療法といったほかのガン治療とあわせて行われるのが一般的です。

ヒトの正常細胞は、温熱療法が行われても体温が43.8℃未満に保たれていれば傷つくことはないのですが、体の部位によっては体組織の性質が異なるため、高い体温になってしまう場所もあります
このようなときには、痛み、熱傷、水泡、不快症状などが現れることがあります。

これら症状は一時的なものなので特に問題はないのですが、全身に温熱療法を行った場合、稀に副作用として心臓や血管の不調が出ることがあります。

また、全身に温熱療法を行った場合は、下痢、嘔気などの症状が現われることもあります。

家庭用の温熱治療器

高熱にさらすことによってガン細胞を損傷や破壊する方法として有名になった温熱治療は、現在は家庭用の医療機器としても使われています。

一般的なのは、電位治療と温熱治療の二つの効果を組み合わせて、問題の原因を解消するバランス調整の機器です。

主な症状改善には、電熱による温熱効果で、頭痛、肩こり、便秘、不眠症があり、原因のはっきりしない症状の改善に役立っています。

家庭用温熱治療器の副作用

家庭用温熱治療器に副作用はあるのでしょうか?

家庭用の温熱治療器にも重大な副作用はないので、安心して症状改善に使用することができます。

しかし、家庭用を選ぶ際には注意点があります。

魅力的な効能・効果をうたい、効いたという体験談や誇大広告などで製品を販売しているメーカーや機器には注意するようにして下さい。

このような温熱治療器を使うことで副作用だけでなく、体にとって危険な症状が現われてしまうことも考えられます。

一般的な安全と認められた家庭用温熱治療器には、一般社団法人の日本ホームヘルス機器協会の「HAPIマーク」が貼付しているので、「信頼と安心」製品を選ぶ目安となります。

他にも厚生労働省の認可が下りているものなど安全な製品を選んで使用することが大切です。

家庭用温熱治療器の安全性

一般社団法人日本ホームヘルス機器協会では、「家庭用温熱治療器の安全確保に関する自主基準」が制定されています。

“一般社団法人日本ホームヘルス機器協会(以下「当協会」という。)は、医薬品医療機器法第 23 条の2 の 23 第 1 項に基づく、平成 17 年厚生労働省告示第 112 号別表 357 で定める家庭用温熱治療器について、過去に市場で起きた製品不具合の再発防止のため、安全確保に関する自主基準を次のとおり定める。”

として、家庭用温熱治療器の安全確保のためにさまざまなことが明記されています。

詳細については、「家庭用温熱治療器の安全確保に関する自主基準」で詳しく確認することができますが、このような厳しい条件をクリアした製品に「HAPIマーク」が貼付されるので、間違いのない製品選びに役立ちます。